定年退職者の路上喫煙

 → 弁護士から文書を送ったことをきっかけに、相手家族の協力も得られました (東京都 女性)

私たちの家族は、郊外の住宅地で、戸建住宅に住んでいます。
これまでずっとこの家に住んでいて、タバコによるトラブルなどは特に起きたことはありませんでした。
そういう問題に対して、気にしたこともありませんでした。

定年退職が始まり

ところが、ある日を境に、急に我が家にタバコの煙が流れ込んでくるようになったのです。
それまでそのような問題がなかった我が家では、以前からずっと開けている窓があったのですが、そこから煙が入ってきていました。
突然の出来事にびっくりするばかりでしたが、調べてみると、近所の方が道路でタバコを吸っていたのです。
会社を定年退職されたということで、ずっと家にいる生活になったためか、毎日のように道路でタバコを吸うようになっていました。

時間と場所をメモ

あまりにひどい臭いで、何とかしようと考えましたが、タバコの煙が入ってくるたびに窓を閉め、扇風機で煙を外に追い出すようにしてみました。それでも家の中の臭いが消えません。
予告もなく煙が入ってきては窓を閉めることにも疲れ果て、さらに咳や吐き気など、体調にも影響が出てきました。
体調の悪化に、病院に行ってみると、受動喫煙症という診断が下されました。
このころから、いつ、どの場所で喫煙していたかなど、細かくメモをとるようになりました。
このことが後でいい結果につながりました。

団体の紹介で弁護士へ

インターネットで調べていたところ、喫煙問題に取り組む団体を見つけました。
その団体に相談してみたところ、この分野に詳しい弁護士を紹介してもらうことができました。
こちらの弁護士事務所から、路上喫煙をしている人に対して、内容証明を送ってもらうことにしました。
いつどこで喫煙していたかのメモを取っていたことで、効果のある文書をすぐに送ってもらうことができました。
弁護士からの文書に加え、家族の方が路上喫煙をしないように働きかけてくれた結果、今は路上喫煙はなくなりました。

路上喫煙されていた方のその後

その後、路上喫煙されていた方はデイケア等に通われるようになっていたようですが、急に体調を崩されるようになりました。
歩くのに杖が必要になるほどになり、杖をついている姿を見かけました。
デイケアでは、このまま喫煙を続けると危険であるとの指導があったそうで、タバコをやめられたそうです。