自宅隣の工場からのタバコの煙
→ 病院での診断、弁護士の相談を経て、粘り強く交渉 (東京都 女性)
私の自宅は戸建住宅ですが、敷地の隣の工場からのタバコの煙で、長く苦しんできました。
工場が、工場の社長の自宅と工場を兼ねていて、家族にタバコを吸う人が増えたことで、流れてくるタバコの煙が非常に増えました。
さらに、家族だけでなく従業員が同じ場所でタバコを吸うようになったようで、タバコの煙は増えるばかりでした。
受動喫煙症の発症と、病院での診断
タバコの煙についてずっと我慢していたのですが、激しく咳が出るようになり、ぜんそくとの診断を受けました。
その後さらに、結核であると診断され、緊急入院しました。
退院後もタバコの煙はひどく、自宅と隣の工場との間に壁を立てましたが、タバコの煙をさえぎる効果はありませんでした。
そのため、インターネットで調べ、受動喫煙症の診断が受けられる病院で、診察を受けました。
ぜんそく、肺結核も引き起こす受動喫煙症
受動喫煙症の診察を受けたところ、ぜんそくや肺結核も慢性の受動喫煙症の症状としてあらわれているとのことで、症状のひどさに医師からも同情を受けるほどでした。
こちらの医師に再度相談してみたところ、日本禁煙学会、タバコ問題首都圏協議会など、タバコの悩み全般を相談できる団体や、会合を紹介してもらうことができました。
団体での相談と、相手先との交渉
団体の会合で私の状態を相談してみたところ、そのひどさにまたも同情を受けました。
会合に参加している弁護士から、具体的なアドバイスを受けたほか、実際に現場を見てもらった上で、弁護士から隣の工場の社長に内容証明を送ってもらいました。
文書だけですぐに効果が現れることはありませんでしたが、しばらくして工場の社長が来訪し、工場の喫煙場所を変更すること、居住家族に喫煙者はいないことについて告げられました。
謝罪はありませんでしたが、その後しばらくの間、タバコの煙が流れてくることは少なくなりました。
その後も粘り強い交渉
一時期タバコの煙は少なくなりましたが、その後再び、煙が増えるようになってきました。
日によって状況が違うこともあり、判断を迷うこともありますが、弁護士のバックアップのもと、喫煙場所の変更の徹底など、粘り強い交渉を続けています。